23日(土)の夕食。
少し前に義母が検査入院をしていました。病室で他の患者さんから「太郎」の話を聞いたそうで、リクエスト通りに退院祝いに予約しました。
主計町は浅野川を挟んで、ひがし茶屋街のある東山の斜め向かいのエリア。
金沢にはひがし茶屋街・にし茶屋街・主計茶屋街の3つの茶屋街があります。ちなみに「主計町」と書いて「かずえまち」と読みます。
この日の主役は退院した義母。前夜に義母から、長野旅行のお誘いがあったから行ってくると連絡があり、主役不在で嫁と2人で行くことになりました。
入るのを躊躇う歴史ある店構え。戦後から営業しているそうです。
嫁はコインパーキングを見つけるのに手間取り、予約時間を過ぎていたので仕方なく1人で入店しました。
個室に1人取り残され、そわそわしながら待機。室内にあるメニューは一品料理とドリンクのみ。と言うことは席予約をすると、自動的に鍋を注文したということになるらしい。
夏はコース料理、それ以外は鍋料理。1人前4500円に奉仕料15%と消費税がかかります。
2人でこんなに食べられるの?という量。煮るのも取り分けるのも全て店の方がしてくれます。
ぷりぷりの牡蠣がドーン!こちらの大皿を3回に分けて食べていきます。
運良くほとんどの工程を綺麗で気さくな女将さん(若女将?)が担当してくれました。
白子酢(800円)。
刺身はありませんが一品料理もいろいろ。いかの黒作り(300円)・香箱かに(1800円)など、居酒屋と同じか少し安いくらいにリーズナブルでした。
前夜に食べられなかった白子酢を口にするとニンマリ。冬が来ました。
1杯目からもりもり。牡蠣と鯛とタラ。出汁は綺麗に澄んでいてあっさり。素材の味を活かすものでした。
2杯目の魚はあっさりめにカワハギとフグ。鍋に5種類もの魚介類が入っていることに驚きでした。
かぼちゃ饅頭の餡かけ(500円)。
カキフライか再び白子酢が食べたいと思いつつ、嫁が気になっていたこちらを追加注文。
3杯目はきび餅。
〆のおじやも手間をかけて作っていただきました。3膳は食べたと思います。
噂に聞いていたデザートのミカン。ポケットティッシュと共に。ご馳走様でした。
ここら辺の店舗や家屋は看板や表札の他に、泉鏡花の向かい干支である兎と鏡花の作品名が描かれた灯りを多く見ることができます。