涙滴型宇宙艇

主に石川県の食べ歩き。

木曽路はすべて山の中

有名なこの文章、島崎藤村『夜明け前』の書き出しだったんですね。国分学科で3回生の時はゼミで近代文学を学んでいたはずなのに・・・。

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ゼミでは島崎藤村の作品も発表の対象だった気が。藤村は『破戒』だったか、『夜明け前』だったか。あらすじを読んでも全く見当が付かないので、ゼミ仲間のコメントを待っています。

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8月7日(月)、15:38。松本駅から約1時間で長野駅塩尻市奈良井駅に到着。

木曽路はすべて山の中である」。夕方からは酷暑から切り離された快適な時間を過ごしました。

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中山道69宿のうちの11宿が木曽谷に。奈良井宿は距離が1kmもあり、日本最長の宿場町だそうです。

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JR奈良井駅を出ると素敵な街並みが広がりました。前に進みたい気持ちを抑え、通りから逸れて「道の駅 奈良井木曽の大橋」へ。

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風情のある木曽の大橋でしたが、思っていたような道の駅ではなく・・・。

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この日のお宿の「いかりや町田民宿」。通りには黒色の千本格子の家々が立ち並びます。

宿の玄関から部屋までは細長く、廊下が延々と続きます。別のところで妻が聞いた話では、家が細長くてクーラーを設置しても効果が薄いとか。宿場町だからか奈良井宿だからか、初めて体験する不思議な宿でした。

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自然の中の風情のある部屋。もう一部屋にはすでに布団。よく眠れると噂のふかふかの分厚い敷布団が目に入ってきました。トイレと洗面・浴室は別でしたが、もう一組しかいないのでどちらも我が家専用でした。

テレビもクーラーもなく静寂。ほぼ1時間毎にそばを走る電車の音すら心地良い。クーラーがないことが不安でしたが、窓を開けていると、扇風機がなくても気持ち良く眠ることができました。

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一服してから再び散策。甘味屋や蕎麦屋、工芸店や資料館など開いている所はわずか。16:00で終了する店が多いようなので注意が必要です。

奈良井宿は「何もない」がある。歩いているだけで幸せになれ、翌朝含めて何度往復しても飽きが来ませんでした。

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2011年4月の井上真央さん主演、NHK連続テレビ小説『おひさま』のロケ地でもあります。

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「民宿いかりや町田」の夕食篇に続きます。