涙滴型宇宙艇

主に石川県の食べ歩き。

贋作・里見八犬伝

「伏 贋作・里見八犬伝桜庭一樹、読了。
只今、映画公開中の「伏 鉄砲娘の捕物帳」の原作本です。
先日東京に行っていた時はスタンプラリーのキャンペーン中で、
スカイツリーのある押上駅もその一つになっていました。

伏―贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

伏―贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

作中で滝沢馬琴がお馴染みの「南総里見八犬伝」を書き上げ、
息子の冥土が桜庭世界の史実として「贋作・里見八犬伝」を執筆途中。
作中では八犬士と同じ名前のキャラクターが狩られる側で、
ということは主人公・浜路の兄・道節も狩られるの?
自分の知っている八犬士やそれ以外の登場人物と桜庭作品のとは違いすぎ。
頭がすっきりしないまま先が気になり読み進めていったけど、
消化不良気味のジャンプの打ち切りみたいな終わり方でした。

小説を買う前に書店でもらった小冊子にあったインタビューで、
平岩弓枝山田風太郎の「八犬伝」も馬琴が登場するそうで、
桜庭「八犬伝」よりもこちらの方が読みたくなりました。
関係ないですが北方謙三の「水滸伝」の小冊子も一緒に貰ったんですが、
キャバ嬢が「水滸伝」を読んだら…みたいなタイトルの小説風。
友人と飲む前に速攻で読み終わったけどすぐに捨てるのが勿体ないので、
「笑えるからとりあえず読んで捨てて」と渡しときました。